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 独立行政法人福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」助成事業
「感声による社会活躍・自立支援システムづくり事業」

 事業の目的と意義


グリーン・フィンガーズ
埼玉県 さいたま市「グリーン・フィンガーズ」 知的障害者授産施設 定員14名
平成20年6月23日(月) 第13回研修



 3級声育士が8人になりました。

 グリーンフィンガーズの皆さんは、非常に積極的に取り組み課題を克服する精神に溢れています。

 鼻濁音の発声は慣れない人にはなかなか出せない声ですが声を出して読む発声にはどうしても欠かせません。特に古典を朗読するときは鼻濁音が出来なければ「古の心」を伝えることは出来ません。

 鼻濁音で出来なくなることに伝統文化の断絶が生まれる危険を感じています。

 単に鼻濁音の発音が出来ないくらいで大げさなことを・・・と思う方が居るかも知りませんが発声出来なくなる事の重要性を真剣に考えてほしいと思います。

 鼻濁音が出来ないと美空ひばりの「リンゴ追分」を歌うことも出来ません。美空ひばり歌が歌いたくとも歌えないのです。感声アイモの菅原が講師をしている研修会に「美空ひばり」が大好きで大きな声で歌いたいという方が来ています。ところが鼻濁音が出来ない為に「リンゴーーーーの花びらがーーー」の一節が歌えないのです。

   「美空ひばり」は歴史に残る大歌手で今でも多くのファンがあり歌い継がれていますが、その大きな魅力の1つに日本語の発声の素晴らしさがあります。
感声アイモも日本語の習得の為に多くの先生にご教示頂いてきましたが、口を揃えてご指導頂いたのは「美しい日本語の発声が出来る人は芸能界でも永く活躍し根強いファンを持っている。」というお話です。

 美しい日本語ほど人を感動させ心を開き成長させます。その教えを感声アイモは素直に実践して成果を上げて来ました。

 言語障害・発達障害・自閉症と診断された方のまわりに「美しい声の日本語」を話す方が沢山いらっしゃればと残念に思います。多くは発声が不安定で「日本語の持っている本来のリズム」ではなく「英米語のリズム」で話している方の方が多かったのが印象的です。

 これがどういう因果関係にあるのかは医学的・学問的に証明される方がいないようなので詳しくは言えません。しかし、感声アイモはこの点を特に意識して「呼吸と発声」の訓練をしています。

 この呼吸と発声の訓練を熱心に行って頂いたグリーンフィンガーズの皆さんは、どんどん発声が上達し利用者の半数近くが3級声育士の認定を受けています。

 この3級声育士の認定試験に鼻濁音があります。3級声育士の認定は鼻濁音が出来るようになった証明です。

 鼻濁音は、美しい日本語を話すことの出来るようになる「基礎的な発声」の1つです。今、それが出来なくなって意識しないうちに「心を育む」ことが出来なくなっているとすれば非常に重大なことです。

 英語は「発音」を非常に厳しく教育し、日本人には聞き取りにくい発音も正確に出来るようになるよう家庭でも学校でも教育され、社会に出た時話す言葉の「発音」で生まれた環境がわかるとまで言われます。社会的信頼は言葉にあるとさえ考えられています。

 日本語の乱れは「古典の詠唱」も出来ないほど進んでいるのでしょうか。
それでは「文化の伝承」自体が難しくなるばかりか,心を健やかに育むこと自体困難になります。

 逆に「美しい日本語」を話す事が出来れば「美しく豊かな心」を育む事が出来る。この仮説を感声アイモは、知的障害と言われている施設で事業として実施し「社会で活躍し自立する為のシステム」を作り社会貢献する事を目指しています。

 グリーンフィンガーズの皆さんは、非常に「美しい日本語」を話せるようになっており、今後の活躍を大きく期待しています。


平成20年5月26日(月) 第12回研修



 「こんにちは」明るい元気な挨拶が部屋にこだまします。
 3級声育士が職員と利用者さんで6名になった施設はグリーンブィンガーズが初めてです。いよいよ2級声育士の認定試験の準備に移る時期が近づいているようです。

 「おくの細道」の「発端」の暗誦が出来る人が増えています。
 脳梗塞で半身麻痺のMさんが「あかはなま・・・」の発声をしました。声に力が出て来て、子音のマ行とタ行がすこし聞き取れるようになってきました。

 感声アイモは脳梗塞などで半身麻痺になった方の機能訓練として「感声48声」の発音を1つ1つ丁寧にしっかり行うよう奨励しています。
 「あいうえお」の母音が始めです。つぎに子音で聞き取れる声を見つけハッキリ自信を持って発声出来るように繰り返し繰り返し訓練します。

 その際、動く手で不自由な手を動かしたり、座ったまま足にちからをいれるようにしたり、発声と連動して少しずつ身体を動かします。
 その時の要点は、血行です。はじは氷のように冷たい手ですが少しづつ暖かくなって来たら調子が良くなります。
 Mさんの顔が少し赤くなり、表情も目の輝きも出て来たように思います。子音も少しづつ聞き取れるようになってきました。

 利用者のYさんは鼻濁音が出来れば3級声育士の認定です。Sさんは「あかはなま・・・・」の暗誦が出来れば3級声育士の認定です。目が少し不自由なSさんは「感声」の教材を倍の大きさに拡大コピーしたものを使っています。いつも積極的で大きな声に変化して来ました。他の皆さんも非常にレベルアップしています。

 感声の20年度事業は、「声が育む幸せづくり」をテーマにしています。目的は声が鮮明になりそれを全国に紹介して様々なジャンルで活用して頂くようにする事です。感性の人は声の質に反応して心を開いて下さいます。コミュニケーションが始まる瞬間を共有し、育む事が出来る声育士が全国に誕生することを願っています。

 21世紀の職業は「実現能力」です。職業「ペーパードライバー」がその資格だけで賃金を受ける時代は大きく変わります。出来ない人と出来る人の矛盾がもっと鮮明になると思います。

 意識改革・能力評価が大きな社会変化に繋がっていくと思います。感声の「声育士の認定」はその意味で新しい時代に即応する能力の資格です。出来なければ認定されません。知識試験での認定ではありません。ぜひ多くの皆さんに声育士の認定」を受けて社会貢献して頂きたいと思います。

 グリーンフィンガーズの皆さんの今後の活躍を願っています。

平成20年4月28日(月) 第11回研修



 3級声育士に挑戦!!
 グリーンフィンガーズの皆さんは、非常に積極的です。
 感声の声育士をめざして発声訓練を進め、発声訓練が一段落したら認定試験受けています。
 今回は、前回もう少しというところだつたTさんが再挑戦し、みごと3級声育士の認定を受けました。
 さらに、劇団の経験がある職員のYさんも素晴らしい声で挑戦し、3級声育士の認定を受けました。ただし、鼻濁音を常時正確に発声出来るようになる条件付きです。

 グリーンブィンガーズには、脳梗塞で半身麻痺の方が3人いらっしゃいます。そのうち2人の方が3級声育士の認定を受けています。
 もう一人のMさんは、まだ言葉自体が鮮明ではありません。しかし1年近い訓練で「あいうえお」の母音がはっきりしてきました。
 子音の発声が鮮明になれば日常会話が出来るようになる日も近くなります。
 そのためには今までの発声法を感声の発声法に換えなければなりません。感声の腹式呼吸による腹膜の動きに合わせて声を出す訓練をします。
 はじめは慣れないので、お腹を膨らませて一声、お腹を凹ましながら一声というように少しづつお腹の力で声を出すようにします。
Mさんがんばつてください。
 いつも元気でチャーミングな利用者のYさんが明るくハキハキした声が出るようになって来ました。
 3級声育士の認定も近いと思います。はじめは声が小さかったSさんもだんだん声が出るようになり表情も明るくなりました。
 この変化をもっと多くの人に紹介したいと思います。

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