1、美しい日本語は心を癒す
日本語は、心を伝える言語として非常に大きな力を発揮します。同時に美しい声の響きは心を癒します。言葉を理解しない赤ちゃんに「あ・あ・あ・・・」と優しく声をかけるだけで安心して眠ります。この音色が日本語の持つ大きな力です。
文字の形や正確な発音で意味を伝える欧米語・中国語など世界中には様々な言語がありますが、日本語は文字の形や発音が、他国の文化・習慣を持っている方には極めて曖昧に受け取られる場合があります。しかし、そこには日本人の「気遣い」がある事を忘れないで下さい。
国際化の中で、日本の文化を再認識する事を願っています。
美しい日本語が話せないと言うことは心の遺産である古典や伝統文化が伝承できなくなると言うことです。自国の文化の伝承が出来なくなることは心を失い事うことに繋がります。
心を失ってしまうと人間としての生き方が出来ず、善悪の区別が出来無くなり、全て自分中心の考えで行動し、犯罪すら犯罪と感じなくなります。心の中にある人間性がどんどん失われていくのです。
「おとなしくて」「もの静かで目立たない」「良い子」に見えますが感情を表面に出しません。人に心を開かない方の声は無感情な感じがします。そう言う人の中にこうした傾向が広がっている予感がします。
現在、フランスの弁護士がモラルハラスメントと言う言葉を提唱し、注目されてきています。大意は「言葉や態度等々によって精神的ダメージを与える事」です。
セクシャルハラスメントが犯罪として認知されてきていますが、それと同等かそれ以上に重要な犯罪性があります。
JR神戸福知山線で発生した列車脱線事故の原因の重要な1つと言われている「日勤教育」をモラルハラスメントの1例だと考えています。
ともあれ「言葉や態度等々によって精神的ダメージを与えること」は、時と場合によっては人間の心を大きく破壊し、全てを急変させる場合があります。
いじめ・引きこもり・うつ症・自殺等々社会問題化している事象についてもその中にモラルハラスメントが存在しているのではないかと憂慮しています。
感声アイモが美しい国語(日本語)の響きを提唱しているのは、美しい声で美しい心を育みたいと言う強い願いがあるからです。
2、声で心を感じる
国語(日本語)は、世界で最も鮮明に意志を伝達出来る最高峰の言語です。そこには微塵の曖昧さも妥協もなく構成できます。何故なら国語学者の金田一先生も著書に記しておられましたが、英・米語は約3,500語・フランス語で約7,000語の語彙を修得するだけで日常会話が出来るようになります。ところが日本語にいたっては約25,000語以上必要だと云われています。語彙の多さは文化の大きさ・深さを表わしています。
相手の気持を考えず赤裸々に言葉をかわせば不快感を抱き、その気持から喧嘩へ発展することもあります。それが日本語には極めて多いのです。そこで日本人は相手の心や立場を思い遣る優しい「気遣い」という知恵を使ってコミュニケーションをとってきました。そこでは、音色の中に「本当の意味」を伝え、それを誰もが理解できていました。
現在はそれが出来なくなってきているのです。不幸な社会問題の遠因がここにあると感じています。
また、体を使って声を出さなくなってきた為に基礎体力の成長にも悪影響を及していると思います。
心と体が健康になってこそ様々な問題に立ち向かうことの出来る基本的な要素です。
ここで敢てモラルハラスメントという言葉を使ったのは、家庭や地域・学校・職場や社会における言葉の乱れが意識するとしないとに関わらず、結果として幼児・児童・青少年・同僚・上司・部下・近所等々に心のダメージを与えているのではないかと考えているからです。
それも何代かに渡ってそれが継続され、それがさらに進化して現実的な暴力・自己否定(自殺含む)の段階にまで及んできたという危機感を持っています。
心を感じる人たちは非常に敏感にそれを感じています。美しくない言葉には口をつむぎ・会話もしません。好き嫌いが率直で一瞬に反応します。
幼児期には母親と父親の言葉自体が曖昧な為に聞き取れず言葉を覚えられないと言う現象があり、そこで発達障害と診断される場合もあるのではないかと思える節も有りました。
何故そう言う事が言えるかと云えば、心に響く美しい感声の鮮明な声で訓練すると大変好かれて、日常会話が直ぐに出来るという事例が数多くあったからです。
ところが、不思議な事にこの話をしても多くの人は自分の言葉に問題があるとはすぐに信じません。
自分が話している日本語に問題があるのではなく相手が話せないのが問題だと考えているのです。これではいつまで立っても問題の本質が見えず解決の糸口すら見えません。
もう1度あなたの日本語を点検してみて下さい。感声を修得して問題に取り組んでみて下さい。その上で課題を鮮明にしても良いのではないでしょうか。このままで行くと何も不自由(障害)がないのに知的・精神的という診断が急増してしまいます。
また、いじめ・引きこもり・自殺も軽減できず高止まりを解消できないでしょう。
3、百の理論よりひとつの行動
気付かない内に、子供から嫌われ、乱暴な言葉を浴びせられたり、周囲の人から疎遠になり、無視され、疎外感がではじめたら注意して御自分の日本語を点検して下さい。
語尾下がりは相手に威圧感を与え、嫌悪感・反抗心を醸成します。か弱い声は優しさよりも甘えを許し、後に強い言葉の前に狼狽されるかも知れません。
言葉から受ける感じが人の心を良くも悪くもしていく力が有る事を御理解下さい。
相手に不快な感情を言葉で与える事もモラルハラスメントに発展します。
それが家庭で・地域で・学校で・職場で気付かれないまま日常的に進行し、蔓延することは、精神的暴力が日常的に横行する事と同じです。それが常態化していくと取り返しのつかない結果も招来しかねません。
それが思っても見なかった言葉の音色で行われているとすればどうすればよいのでしょうか。
100の理論より1つの行動が問題を解決します。
美しい日本語の響きで話せるよう、日本語の発声と会話(スピーチ)の訓練に取り組んで下さい。
欧米では「スピーチ」を人間育成の重要な要素と捉えていますが、日本ではそうした意識が弱いようです。
かつての日本では人間形成の為に文化(祀り・祭りなどの行事等々含む)と家族の絆(家庭教育)地域の絆(地域コミュニティー)がありましたが現在はそれが薄れてきています。自分の考えを人に素直に伝えられない・言葉すら満足に話せない現象が起こってきています。
言葉の訓練は、今すぐにでも始められます。
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